スタッフコラム
寂静の世界を。7月12日新発売 クレイエプソルト・ニルヴァーナ
clay epsalt nirvana
寂静の世界を。ハス花エキス配合 クレイエプソルトのアロマバスソルト
クレイエプソルト・ニルヴァーナ
クレイエプソルト・ニルヴァーナは涅槃の世界観を表現したシリーズ。涅槃寂静~ねはんじゃくじょう を入浴で体験することをテーマとして作り上げました。禅の精神性を意識したシンプルなパッケージデザイン、エプソルト シリーズに共通する徳島県の自社工場で生産された純度99.99%のエプソムソルトを主成分に、国産クレイ、涅槃の象徴である蓮の花から抽出されたハス花エキス(保湿成分)を配合。お風呂に入れるだけでなめらかなお湯に生まれ変わります。日本的で本物志向の国産バスソルトです。
【香り】
寺:苔むした寺をイメージさせる寂静を感じる香り
庭:凛とした枯山水の庭の周りに配された草花の茂みをイメージした香り
桜:日本人が想う本当の桜を追求したやわらかな春を感じさせる香り
ーーーーーーーーーー
【浴用化粧品】
【粉立ち抑制新製法】
粒度の細かいクレイ製品は一般に粉立ちます。本品は独自技術の粉立ち抑制製法によりクレイの粉立ちを低減しています。
【内容量】100g
【目安のサイズについて】
幅13センチ縦14センチ
【ご使用方法】
お湯を入れた一般的なバスタブ(約180~200リットル)に1袋入れます。よくかきまぜ入浴ください。
【入浴後の清掃について】
お湯を抜いた後、クレイ成分がバスタブに残ることがあります。シャワー等で洗い流してください。
ーーーーーーーーーーーーー
「ニルヴァーナに込めた想い」
開発ストーリー
「日本的な美を伝える深みのあるバスソルト」
企画、ディレクション、パッケージデザイン 馬居正治
NEHAN(涅槃)と名乗るからには、もっと日本的な美を伝える深みのあるバスソルトがあっていいのではないか?そんな想いよりニルバーナシリーズは生まれました。
まずビジュアルイメージとして苔むした寺、枯山水の庭、そして日本人がこよなく愛する桜が浮かびます。蓮池の泥をイメージさせるクレイエプソルトをベースに、寺、庭、桜をコンセプトとした日本的であり上質で深みのある香りを持つこと。禅の精神性を意識したシンプルなパッケージデザインであることを製品作りの定義としました。またこの開発を機にベースとなるクレイエプソルトの弱点であるクレイ成分の粉立ち抑制を大きな課題としました。 涅槃の英訳がnirvana。ネハンを代表するバスソルトを目指して製品開発はスタートしました。
「日本人がイメージするあの桜の香りを」
調香 谷美聡
調香について特に難しかったのは桜。開発スタートしたのがちょうど桜の季節で、当社の敷地に咲く桜を実際に収集して香りを嗅いでみましたが、あの”桜"という独特な香りはしませんでした。驚いたことに、桜自体に香りはないらしく、日本人がイメージするあの独特な香りは桜の花や葉を塩漬けする工程で生まれるクマリンという成分の香りだという事がわかりました。
早速クマリンを多く含む精油であるトンカビーンズを取り寄せ試作。が、ただ甘ったるいだけ。
そこで手持ちの春っぽくなりそうな香料を手あたり次第組み合わせていったところ、ある香料とトンカビーンズの組み合わせにたどり着きました。残る仕上げはその香料とトンカビーンズの配合量を調節することでしたが、トンカビーンズが多すぎるとかなり悪目立ちするというか、トンカビーンズの香りしかしなくなる。バランスが繊細な調香で、桜と春を思わせる割合を出すのにはかなり苦労しました。
次に難しかったのは苔むした寺の香り。寺のイメージの香りはそこまで難しくなかったのですが、問題はコケの香り。これは最終的に植物の葉の部分からとった精油で表現しましたが、桜で採用したトンカビーンズと同様、扱いが非常に繊細で難しかった。少しでも添加量が多くなると、嗅いだ時に口の中まで苦くなり、苔どころか樹海のように、、、。極々微量の添加であの湿気のある苔の感が出る。寺のイメージの香りとも上手く交わり、良い感じに仕上がったのではないかと思っています。ぜひ3種類の香りをお楽しみ頂きたいです。
「花粉症の人にも届けたい 逆転の発想でたどり着いた粉立ち抑制製法」
粉立ち抑制製法開発 松本知浩
クレイエプソルトは、エプソムソルトにクレイ成分でを配合し、その相乗効果により優れた清浄力、保湿力を生み、より美しい肌へと導いてくれることを期待する新発想のバスソルトとして昨年発売されました。この製品の唯一の弱点がクレイ成分が微粉末でふわふわしていること。お風呂に投入する際に微量ですが舞い上がり、特に花粉症などのアレルギー体質の方は、吸い込むことを気にし、敬遠されるのではないかと懸念していました。
クレイエプソルト・ニルヴァーナシリーズを開発するにあたり、ディレクターである社長よりこのクレイ成分の舞い上がりを何とか低減し、花粉症の方でも安心してご使用いただける製品にしたいとの強い要望があり、開発課全員で知恵を絞り粉立ち抑制改良の取り組みがスタートします。
粉立ち抑制として、まずクレイ成分の粒子が細かすぎることに着目、造粒品などもっと粒子の大きいものはないかクレイメーカー数社に問い合わせを行いました。しかし粉が舞い上がらない程の大きい粒子のものはないとの回答でした。
次に、自社で水や溶剤で湿潤させて造粒して大きくする方法に着手します。入浴剤ですので水に溶けやすい水溶性の溶剤を数種類試してみましたが、均一な造粒が難しく、大きな塊状のダマが発生するなど一筋縄ではいきません。さらにダマを潰しながら混合造粒できるよう既存装置に手を加えたり、ドラム式のミキサーを導入し、溶剤をゆっくり噴霧しながら少しずつ造粒するなども行いましたが、 作業環境や効率も悪くいずれも失敗に終わります。
開発に行き詰っていたところ「入浴剤でお湯に使用するものだから水溶性溶剤であるべき」 という固定観念が間違っているのではないかと気づきます。お湯に溶かした後のことは考えずに、思い切って水溶性とは真逆の油剤を使い造粒を試みました。するとダマの発生はほとんどなく、油分がエプソムソルトとクレイの粒子表面に均一に広がり、粉立ちを大幅に抑制することに成功しました。まさに逆転の発想が生んだ新タイプの入浴剤といえると思います。最終的に油剤には高品位な精製ホホバ油を採用。保湿効果に優れ、乾燥肌を防ぎ、肌の皮脂バランスを整える効果があると言われ、さらに精製されていることから不純物が低減され、敏感肌の方でも使いやすいと言われています。クレイ入浴剤で感じるあの鼻のムズムズを敬遠される花粉症の方もぜひお試しください。